【初訪問向け】なぜアムステルダムの家は細長い?|運河沿いの街並みに隠された秘密
アムステルダムの街を歩いていると、きっと一度は思うはず。
「この家、細すぎない?」
運河沿いに並ぶ、背が高くて細長い家。
どの家も少しずつ違うのに、どこか似ている。
実は、この独特な街並みには、17世紀のアムステルダムの歴史が隠れています。

なぜ、こんなに細長い家になったの?
理由のひとつは、なんと税金。
当時のアムステルダムでは、運河に面した家の間口の広さが税額に関係していました。
だったら、
「広い家に住みたい。でも間口は広くしたくない」
……と考えますよね。
そこで人々は、横ではなく奥へ、そして上へと家を伸ばしていきました。
その結果生まれたのが、現在のアムステルダムを象徴する、
「細くて、奥に長い家」
なのです。
でも、ここからが面白い
細長い家なら、当然、中も細くなります。
階段だって、とても狭い。
では、大きな家具や荷物をどうやって上の階へ運んだのでしょう?
そこで、家の一番上を見てみてください。
屋根のあたりから、ちょこんと突き出したフックや梁がありませんか?
実はこれ、飾りではありません。
昔の人々は、これを使って荷物などを上階へ運んでいました。
今でもアムステルダムを歩いていると、あちこちで見つけることができます。

そして、もう一つ気になること
アムステルダムの家を眺めていると、
「なんだか家が前に傾いてない?」
と感じることがあります。
気のせいではありません。
建物によっては、意図的に少し前へ傾けて作られたものもあります。
……でも、なぜわざわざ傾けたのでしょう?
ここには、先ほどの「荷物を上へ運ぶ」という話ともつながる、アムステルダムならではの工夫があります。
実は、フックで吊り上げた荷物が外壁や窓ガラスにぶつからないようにするためなのです。

少し前に傾いたお家。
街歩きは「知ってから見る」ともっと面白い
何も知らずに運河沿いを歩けば、
「アムステルダムらしい、素敵な街並みだな」
で終わるかもしれません。
でも、
「あの家、なんであんなに細いんだろう?」
「あのフックは何?」
「屋根の形(時計型・首型・階段型)によって何が違うのか?」
と、一つずつ理由を探しながら歩いてみる。
すると、ただの美しい街並みが、
17世紀の人々の暮らしが残る“巨大な博物館”
のように見えてきます。
そして、実際に歩いてみると、家の形や装飾にはまだまだ面白いポイントがあります。
どこを見ればいいのか。
何に注目すれば、街の歴史が見えてくるのか。
それは、写真やガイドブックだけではなかなか分かりません。
写真やガイドブックでは通り過ぎてしまうような、家々の壁に残された小さな紋章や、隠れた路地の成り立ち。
アムステルダムの街を歩きながら、そんな「街の仕掛け」を私と一緒に見つけてみませんか?
「観光する」から、「街を読む」へ。
アムステルダムの、もう一つの物語をご案内します。

今回のBLOGのポイント
・アムステルダム
・細長い家
・アムステルダムの美しい風景

