マウリッツハイス美術館の見どころ解説!《真珠の耳飾りの少女》とフェルメールの名画に出会う旅|デン・ハーグ

オランダの美術館といえば、アムステルダムの国立美術館(Rijksmuseum)を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、オランダを訪れたら絶対に足を延ばしてほしい場所があります。それが、デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館(Mauritshuis)です。

世界的に有名なヨハネス・フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》をはじめ、17世紀オランダ絵画の至宝が集まるこの美術館の魅力や見どころ、アクセス方法を分かりやすく解説します。

17世紀に建てられた邸宅を美術館として運営しているマウリッツハイス美術館

この中にあの名作が・・・

1. フェルメール《真珠の耳飾りの少女》に隠された3つの謎

少し振り返った少女、こちらを見つめる印象的な瞳、わずかに開いた唇、そして暗闇の中に光る大きな真珠——。

一度目にすると忘れられないこの名画には、鑑賞が何倍も面白くなる秘密があります。

① 肖像画ではない?理想の顔を描いた「トローニー」

この作品は特定の人物を描いた肖像画ではなく、オランダ語で「トローニー(顔・表情の研究)」と呼ばれる、画家が空想やモデルをもとに「あるタイプの人物」を表現した作品と考えられています。

② あまりに大きすぎる「真珠」の正体

少女の耳元で光る真珠ですが、当時の本物の真珠としては大きすぎるサイズです。実はガラス玉に塗料を塗った疑似真珠、あるいはフェルメールの想像上の装飾であるという説が有力視されています。

③ 暗い背景と光を生み出す画家の仕掛け

背景をあえて漆黒(現在は劣化していますが当時は深みのある半透明の緑色)で塗りつぶすことで、少女の顔とターバンのウルトラマリンブルー、そして真珠の光を劇的に際立たせています。

マウリッツハイス美術館の目玉、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

間近で実物を見るとなんとも艶やかなタッチ・・・

大人気のフェルメール「真珠の耳飾りの少女」

大人気の『真珠の耳飾りの少女』

2. 《真珠の耳飾りの少女》だけじゃない!マウリッツハイス美術館の必見名画

マウリッツハイス美術館の魅力は、ひとつの作品だけにとどまりません。コレクション約800点のうち選りすぐりの約200点が展示されています。

  • フェルメール《デルフトの眺望》:光の表現と粒子の描写が素晴らしい、フェルメール最高峰の風景画。
  • ファブリティウス《ゴシキヒワ》:小説や映画の題材にもなった、フェルメールの同時代人による名作。
  • レンブラント《テュルプ博士の解剖学講義》:若きレンブラントが一躍脚光を浴びた集団肖像画の傑作。

貴族の邸宅を改修した館内は広すぎず、じっくりと名画に向き合えるのも魅力です。

日本人なら教科書で一度は見たことがある!?レンブラント「テュルプ博士の解剖学
講座」

日本人なら教科書でみたことがあるはず!
レンブラントなんと25歳の作品です。『テュルプ博士の解剖学講座』
各人物が色んな方向を見ていますが、しっかり集団肖像画らしく顔がはっきり見えドラマチックに描かれています。
この解剖されている人物も、誰なのか判明しています。盗難の罪で死刑になり解剖の対象となりました。(今では考えられないくらい思い厳罰・・・汗)

また、このテュルプ博士は実家がチューリップを栽培していたことから、「テュルプ(=チューリップ)」に改名しました。なんというチューリップ愛でしょう!🌷

レンブラントの晩年の自画像

またこの美術館には、レンブラントの晩年(亡くなる年)の作品である自画像があります。
レンブラントほど自画像を描いたオールドマスターズはいないと言われるほど、多くの自画像が描き残したレンブラント。
私は、レンブラントの人生を思い描き、この自画像から目を離すことができませんでした。

3. マウリッツハイス美術館の基本情報(アクセス・予約・所要時間)

アムステルダムからデン・ハーグへは日帰りで簡単にアクセスできます。

項目詳細情報
所在地デン・ハーグ(Den Haag)
アクセスアムステルダム中央駅からNS(オランダ鉄道)で約50分、「Den Haag Centraal」駅下車徒歩約10分
所要時間約1.5時間〜2時間(コンパクトで回りやすい広さです)
チケット予約公式サイトでの事前日時指定予約が推奨されます

4. まとめ:「名画を見る」から「名画の物語を読む」体験へ

《真珠の耳飾りの少女》は世界で最も有名な絵のひとつです。しかし、ただ「有名な絵を見た」で終わってしまうのは、少しもったいないかもしれません。

  • なぜフェルメールはこの少女を描いたのか?
  • なぜ何百年経った今も、私たちはこの少女から目を離せないのか?

作品の前に立ち、歴史的背景や仕掛けを知ることで、絵画の向こう側にあるドラマが見えてきます。

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